2024年07月24日
夏風邪の一つである手足口病の流行が続いています。小児を中心に流行しますが大人の感染も増えています。
手足口病に注意し、症状がでたら早めに医療機関へ受診しましょう。
①症状は?
名前の通り、手のひら、足底や足背、口の中などに水疱性発疹が現れます(典型的症状)。
通常は数日の経過で自然治癒しますが、まれに髄膜炎、小脳失調症、脳炎などの中枢神経系の合併症のほか、心筋炎、神経原性肺水腫、急性弛緩性麻痺など、さまざまな症状が出ることがあります。特にEV-A71は他のウイルスより重症化する傾向があり、髄膜炎や脳炎の合併に注意が必要です。また、近年は上記の典型的な症状ではなく、全身性の発疹、回復後に爪の異常が認められるなどの非典型的な症状を示すCV-A6による手足口病も報告されています。
②予防対策について
一般的な感染対策は、接触感染等を予防するために手洗いをしっかりとすることと、おむつ等の排泄物を適切に処理することです。アルコール消毒による効果が低いので、手洗いは流水と石けんで十分に行ってください。また、タオルの共用は避けて下さい。